日本雑誌広告協会が「電子雑誌読者プロファイリング調査」の結果を発表

雑誌の電子ブック、30〜40代が利用率高い 休日よりも平日に読まれる傾向

メディアビジネス編集部

日本雑誌広告協会(東京都千代田区)が2月3日、「電子雑誌読者プロファイリング調査」の結果を発表した。出版社、広告会社との共同調査として、「dマガジン」上の電子雑誌(9社22誌)の全国の閲読者(20〜69歳)を対象にNTTドコモ、D2Cおよびビデオリサーチの協力のもと2020年9月インターネット調査で実施、4041の有効回答をまとめた。

同調査によると、電子雑誌利用者は30代〜40代が、半数超えの52.7%を占めるボリュームゾーンになっている。特に30代(24.4%)では本誌22誌平均(15.9%)より高い。また、未婚率・有職率の割合が高く、可処分所得が高い傾向があるというデータも発表されている。

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また、電子雑誌利用者は、平日にスマホやタブレットで複数ジャンルを回遊していることが明らかになった。
週刊誌(3誌平均)と女性誌(6誌平均)を対象にした電子雑誌のPV推移は、平日の方が休日よりもかなり多いことがわかる。

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また、1ユーザー当たりの平均閲読誌数は 11~13 誌で、1号当たりの平均接触ページ割合をみると女性誌平均でほぼ100%、週刊誌でも約77%閲覧されている。アクセスする機器はいずれもタブレットよりスマホの方がやや多い。

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出版社由来のデジタル広告に前向きな意識を持つ電子雑誌利用者

出版社由来のデジタル広告に対する意識を調査したところ、電子雑誌利用者は「ストレスを感じない」「見ていて楽しい」という肯定的な回答が参考値(ネット広告全体評価)より高くなっており、「サイトや記事の閲覧を邪魔しない」「他のメディアにない広告表現がある」広告についてポジティブな印象を持つことがわかった。一方で、「同じ広告・繰り返し」などのリターゲティング広告についてはネガティブな評価だった。

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※グラフ中の参考値は、ビデオリサーチ調査「MAGASCENE/ex」より対象22誌の紙の雑誌閲読者データ(本誌22誌平均)、「ACR/ex」より一般的なネット利用者データ(ネット利用者平均)、JIAA「2019年インターネット広告に関するユーザー意識調査」よりネット利用者における一般的なネット広告に対する意識のデータを比較対象として掲載。

同調査結果の詳細については、日本雑誌広告協会のウェブサイトからダウンロードできる。

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出版社や新聞社などのメディア事業者、製造業や小売業などのオウンドメディアを運営する企業向けに、総合コンサルティングサービス「MediaDX」の提供、システム構築、メディア運用など、事業立案からグロース・多角化戦略まで幅広く支援している。
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