株式会社オトナルと株式会社朝日新聞社が2022年2月、『PODCAST REPORT IN JAPAN ポッドキャスト国内利用実態調査2021』を発表した。
ポッドキャストユーザー䛾数と属性
「PODCAST REPORT IN JAPAN ポッドキャスト国内利用実態調査2021」によると、月間アクティブユーザーに該当する、1か月に1回以上使用するユーザーは調査対象の14.4%。男性が56.8%と過半数を占めており、ユーザーの約半数(47.5%)が20代〜30代だった。
ポッドキャストユーザーの職業を見てみると、ビジネスパーソン(フルタイムの就労者)が非ユーザーと比較して多いという傾向が出ている(70.6%、非ユーザーは58.9%)。この傾向は、経営者と管理職を合計した意思決定層、医師や弁護士などの資格業、学生についてもみられる。朝日新聞ポッドキャストユーザーは、企業の意思決定層(21.4%)、ビジネスパーソン(79.6%)において、その割合がさらに顕著だ。
半数近くがニュースを利用、20代の利用者が際立つお笑いや英語学習
普段聴いているジャンルを複数回答で聞いたところ、最多は「ニュース」。全世代を通じてトップになっており、その数は利用者の半数近く(48.6%)にのぼる。年代別にみると、20代は他の世代に比べて「コメディ/お笑い」「言語学習(英語)」の比率が高い。
ポッドキャストを聴くプラットフォームでは、Spotifyが34.9%で最も多く、続いてApple Podcast(29.7%)、Amazon Music(24.0%)だった。前回調査(2020年12月)ではApple Podcastがトップだった。アメリカでもSpotifyがApple Podcastを抜いたという調査結果が出ているという。
音声広告の商品・サービスを検索したくなるユーザーは約4人に1人
また、ポッドキャストユーザーに対し、音声広告に触れるメディアとその印象についても質問。4割以上がSpotifyやAmazon Musicなど「音楽配信サービス(44.7%)」やradicoなど「インターネットラジオ(41.9%)」で音声広告に触れている。また、3割以上が「商品・サービス名が記憶に残りやすい(31.6%)」と答えており、約4人に1人が「商品・サービスについて検索したくなる(27.0%)」と感じていることがわかった。
「PODCAST REPORT IN JAPAN ポッドキャスト国内利用実態調査2021」は、日本国内20歳から69歳の10,000人への全体調査と、その中から抽出したポッドキャストを月1回以上聴く人600人(人口構成比に準じてウェイトバック集計を実施)を対象にした調査を、2021年12月3日から4日の間にインターネットで実施された。
同調査の詳細はこちらで確認できる。