2020.11.05
主要な15種のウェブメディアの読み込み速度を計測
角川アスキー総合研究所(東京都文京区)は11月4日、「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」および「ブラウザーアプリによるWeb表示速度の調査」の実施結果を公表した。
同調査はウェブサイトをスマートフォン(iPhone)から利用する際のデータ転送量のうち、広告データの比率を調査したもの。結果として以下の点が浮き彫りになった。
- スマホでコンテンツを視聴する際の、データ転送量の約4割が広告
- ブラウザーアプリによって広告表示量およびウェブサイト表示速度は異なる
主要ウェブサイトのデータ転送量
調査対象のウェブメディアは下記のとおり。
- ポータルサイト: 「Yahoo! JAPAN」「goo」「livedoor for スマートフォン」
- SNS: 「Twitter」
- ショッピング: 「Amazon」「楽天市場」
- ニュース/生活情報: 「日本経済新聞 電子版」「NHK」
- 天気予報/災害情報: 「日本気象協会 tenki.jp」「ウェザーニュース」
- グルメ/レシピ: 「クックパッド」「食べログ」
- その他: 「Wikipedia」「価格.com」
- 動画共有サイト: 「YouTube」
広告のデータ転送量がコンテンツ以上のサイトも
本調査では、iPhoneの標準ブラウザー「Safari」で15の主要なコンテンツサイトにアクセスした場合と、広告ブロックツールをインストールした場合についてデータ転送量を計測し、その差を広告のデータ転送量と推計し集計。今回調査した15の主要なコンテンツサイトの多くで、データ転送量の半分以上を広告が占めていることがわかる。
特にYahoo! JAPANやgoo、livedoorといったポータルサイトや動画共有サイト(YouTube)では、広告のデータ転送量がコンテンツと同等以上というデータがグラフで示されている。
主要コンテンツサイト(動画共有サイト以外)の、各ブラウザーでの合計表示速度
合計表示速度が最も速かったのは「Brave」
また、ウェブブラウザーアプリによる表示速度の違いについて実測する調査も併せて実施。新しい「iOS14」よりiPhoneでも標準ブラウザーをユーザーが変更できるようになるのがその理由だ。
iPhoneで動作するウェブブラウザーアプリはすべて、同じ「WebKit」というレンダリングエンジンを採用しているが、合計表示速度が最も速かったのは「Brave」、次いで「Firefox Focus」「Opera Touch」という結果になった。
本調査では上記のほか、15の主要コンテンツサイトのジャンルごとの分析結果や、データ転送量の内訳なども公表されている。詳細データは同研究所のウェブサイトで見ることができる。
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