「ストレス」はOK、アジェンダは「議題」と表記

横書きの読点は「、」で 文化庁が公用文作成の手引きを70年ぶりに改訂 

文化庁の文化審議会(佐藤信会長)が1月7日、「公用文作成の考え方」を取りまとめ、文部科学大臣に建議した。昨今のSNSによる広報等を含め、直接一般に向けた情報発信にも対応できるようにする。公用文作成の手引きとなる「公用文作成の要領」は通知から約70年を経ており、内容が社会状況や実態と合わなくなっている部分があることから、見直し改める必要性が指摘されていた。

「!」や「?」が使えるように

主な変更点として、これまで「,(コンマ)」が使われていた横書きの読点は、「、(テン)」を用いることが原則になった。また、広く一般に向けた解説・広報等や発言をそのまま記載する記録においては、読みやすさを優先し、必要に応じて「?」や「!」が使うことができるとされた。

読み手に合わせた親しみやすい書き表し方を積極的に推奨

公用文は想定される読み手によって「告知・通知等」「記録・公開資料等」「解説・広報等」に整理・分類。専門的な知識を持たない人に向けた「解説・広報等」などを中心に、読み手に合わせた分かりやすく親しみやすい書き表し方を積極的に認めている。

外来語については、「ストレス」や「ボランティア」など日本語に十分に定着しているものはそのまま使える。多くの人にとってなじみがない「アジェンダ(議題)」や「インタラクティブ(双方向的)」などは日常使う漢語や和語に言い換えるが、「インクルージョン」など平易な表現に言い換えることが難しい場合は、分かりやすい言葉で説明をつけて対応する。

今後、政府における公用文作成の手引として活用するよう周知される。

同発表の詳細はこちらで確認できる。

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