2020.11.27
世界のニュースメディア165件にアンケート
オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所(英国)は11月10日、COVID-19が独立系ニュースメディアに与えた影響を調査した結果を公表した。
同調査はIndependent News Emergency Relief Coordination (INERC)と協力して、全世界のINERCグループのメンバーのみを対象に2020年5月よりオンラインにて実施、9月の時点で回答のあった165件のデータをまとめたもの。
コロナ危機の間に全体的な視聴者のリーチが「増加した」という回答は全体の半数以上(64%)を占めた。一方で、「減少した」17%の回答者は主に新聞社だった。
回答したメディアが持つ収益源について複数回答で質問したところ、広告収益を挙げるメディアは67%あった。定期購読料(サブスクリプション)を挙げるメディアは約3分の1(34%)あり、タイアップ記事などのスポンサード・コンテンツは27%だった。
クラウドファンディングを含む寄付金(18%)や、イベント収益(16%)などは2割に満たなかった。
一方で、最も重要な収入源を1つ選ぶ設問では、広告(38%)や定期購読(13%)のほか、公的な資金(助成金など)を挙げるメディアが30%あった。この理由については、同調査では回答者の中に非営利組織の形をとるメディアが多く含まれていることが挙げられる。
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