全世代平均ではテレビが過半数、Z世代とその上の世代で傾向にくっきりとした差

緊急災害時の情報収集メディア、Z世代は半数以上がTwitterを活用

メディアビジネス編集部

安全衛生用品を取り扱うミドリ安全(東京都渋谷区)が823日、地震や火事など緊急災害発生時に情報を取得するメディアに関する調査結果を発表。全世代平均ではテレビが過半数を占めた一方、Z世代では半数以上がTwitterを活用していることがわかった。

Z世代にとってTwitterは「最も早く」「最も信頼」できるメディア

緊急災害の発生時に情報を得ているメディアについて聞いたところ、全世代平均では「テレビ」(57.2%)がトップ、次いで「ヤフーニュースなどのポータルサイト」(42.9%)だった。世代別に見てみると、「テレビ」は28歳以上ではどの世代でも半数以上を占めており、年齢と比例してその割合も増えている。ただし、Z世代(18歳〜27歳)では「Twitter」(55.6%)が一番多く、「テレビ」(34.8%)は3位の「YouTube」(31.2%)とあまり差がない。

緊急災害発生時に最も情報が早いと思うメディアについても、全世代平均では「テレビ」(32.8%)が最も多い。最も信頼できるメディアでも同じく、全世代平均のトップは「テレビ」(38.4%)で、4357歳(ジェネレーションX)や58〜76歳(新人類・ベビーブーマー)では半数近い支持を得ている。

ただし、Z世代ではここでも「Twitter」への支持が高い。「最も早いメディア」としては圧倒的な支持を得ており(42.1%)「最も信頼できるメディア」(24.0%)としてもテレビ(22.6%)を上回った。また、「YouTube」がZ世代で唯一ランクインしており、Z世代とそれ以外の世代の違いがデータにも表れた。

災害時のフェイクニュース、若い世代ほど信じやすい傾向

調査では、災害時のフェイクニュースについても質問。全世代の約3人に1人が実際にフェイクニュースを1度でも信じてしまった経験を持つことが明らかになった(「頻繁にある」「ときどきある」「1回〜数回程度ある」の合計)。世代別に見るとZ世代が40.8%と最も高い。別の質問では、災害時のフェイクニュースに「全くだまされないと思う」と回答した人の割合はZ世代(12.8%)が最多というデータも示されており、自信と相反する結果が出た格好だ。一方、フェイクニュースを一滴であっても信じたことは「全くない」と答えた人の割合は、世代とともに高くなる傾向が出ている。

同調査は、全国の18〜76歳までの男女1,000人を対象に、722〜29日までの間インターネットで実施。年齢ごとに4世代に分け、男女ごとに均等割付したデータをまとめた。メディアに関しての選択肢はTwitterFacebookInstagramYouTubeTiktok、mixiLINEWhatsApp、上記以外のSNS、ヤフーニュースなどのポータルサイト、2chなどの掲示板、テレビ、新聞、ラジオ、防災系アプリ、防災無線、その他、当てはまるものはないから複数選択で回答。

同発表の詳細はこちらで確認できる。

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出版社や新聞社などのメディア事業者、製造業や小売業などのオウンドメディアを運営する企業向けに、総合コンサルティングサービス「MediaDX」の提供、システム構築、メディア運用など、事業立案からグロース・多角化戦略まで幅広く支援している。
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