経済雑誌フォーブス(米国)が1月19日、「ジャーナリスト・アントレプレナー」プログラムを発表した。これによりライターがフォーブスのプラットフォームで永続的なビジネス構築できるよう支援することを目指している。
採用者には給与や福利厚生も支給、法的サポートも
「ジャーナリスト・アントレプレナー」には、フォーブス誌のスタッフ同様に給与と福利厚生を支給。採用されると、編集やマーケティング、顧客サービス・サポートといった同誌の機能が利用でき、フォーブスブランドの持つ広範なリーチを活用して収益を得ることも可能になるという。 また、フォーブスのCMSである「Bertie」を使って自分の作品を公開できる。具体的には、Forbes.comに自身のプロフィールページを開設したり、カスタマイズした有料ニュースレターを簡単に作成して配信したりすることも可能だ。
フォーブス側は、編集ガイダンスや法的サポートおよび支払い管理を行うほか、豊富なアート・ビデオライブラリへのアクセス権を付与。また、2020年に100回近く開催された「Forbes LIVEイベント」など、より広範な取り組みに参加する機会もあると述べている。
同誌のチーフコンテンツオフィサーであるランドール・レーン(Randall Lane)氏によると、「ジャーナリスト・アントレプレナー」は、仕事の質とユニークな洞察力で選ばれるという。ヒューストン・クロニクル紙のテクニカル編集者だったドワイト・シルバーマン(Dwight Silverman)氏、同誌へ多数の寄稿実績がある旅行ライターのスザンヌ・ケレハー(Suzanne Kelleher)氏などが既に採用されている。
今後は有料ニュースレター戦略を拡大
今後の展開として、「ジャーナリスト・アントレプレナー」には、ベンチャーキャピタルのコミュニティに焦点を当てた「Midas List」や、スポーツビジネスを詳しく紹介する「SportsMoney」など、フォーブスの主要なフランチャイズを有料ニュースレターとしてプラットフォームに追加する予定。今春には同誌の投稿者ネットワークの人気ライターにも同様の有料ニュースレター戦略を展開する計画だと明らかにしている。
レーン氏は「このプラットフォームを通じて、熱心な読者基盤を増やすために必要なサポートと露出、そして仕事をサポートするための複数の収益源を生み出すための広範なツールをライターに提供する」とコメントしている。
発表の詳細は、同社ウェブサイト同社ウェブサイトにて確認できる。