MicrosoftとGoogleが相次いで、文書制作アプリにもAIを活用することを発表。いずれもライティング支援技術が組み込まれており、文書制作において、執筆のプロセスや時間を短縮できると主張している。
GPT-4を利用した「Microsoft 365 Copilot」
Microsoftは現地時間3月16日、「Microsoft 365 Copilot」を発表した。「Microsoft 365」に「GPT-4」を含む大規模言語モデル(LLM)が活用され、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams などのアプリに組み込まれる。
同発表では、Copilot in Wordが「執筆、情報収集、編集に要する時間を短縮できる」と言及。間違いを含んだ情報を提供することもあるとしながらも、短縮やリライト、フィードバックを行うよう指示しながら、自身の独自アイデアを執筆できる、とその利点を主張する。
また、「製品戦略をどのように更新したか、私のチームに教えてください (Tell my team how we updated the product strategy))」といった自然言語のプロンプト (指示))を入力すると、午前中の会議やメール、チャットのスレッドに基づいて、ステータスアップデートを生成する新機能「Business Chat」も発表された。
docsやGmailでの文書作成をAIがサポート
Googleは現地時間3月15日、「Google Workspace」について、ジェネレーティブAIの次のステップとして「文章を書くプロセスをさらに簡単にする」新機能を発表した。
Google Docsに書きたいトピックを入力するだけで、即座に原稿が作成できる、と言及。数クリックで追記や省略ができるほか、トーンを調整してカジュアルにもフォーマル内容にもリライトできるという。Gmailも同様だ。
同発表によると、今後以下の機能が順次テスト配信され、一般公開される予定だ。
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Docs:ブレインストーム、校正、執筆、リライト
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Gmail:下書き、返信、要約、優先順位付け
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Slides:自動生成された画像、オーディオ、ビデオを利用
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Sheets:自動補完、数式生成、文脈に応じた分類。生データからの洞察や分析
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Meet:新しい背景を生成、メモのキャプチャー
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Chat:物事を進めるためのワークフローを実現
Docsで職務経歴書作成を補助するジェネレーティブAI
「Microsoft 365 Copilot」についての詳細はこちら。Googleの発表はこちらから確認できる(英語)。