Vpon JAPAN(東京都新宿区)は2020年12月22日、観光メディアを閲覧した外国人旅行客が日本のどの地域に実際に訪問するかを検証する、訪日検証メディアプロモーションサービスの提供を開始した。
同サービスは、「ラーチーゴー」や「MATCHA」、「トラベルバー」、「LIKE JAPAN」など台湾や香港で高い認知度をもつ観光情報メディアと連携して、2021年夏以降の見込み訪日旅行者に国内観光地を訴求するもの。インバウンド誘客が困難な現況で、ニューノーマル時代の新たな旅行者のニーズや興味関心を把握し、日本が今後の旅行の選択肢から外れることのないような認知訴求を支援する。
広告で集客 → 記事でニーズ喚起 → 位置情報トラッキング
まず、観光情報サイトを閲覧してもらうための施策として、同社が保有するアジア圏のビッグデータをもとにしたユーザー分析や日本に関心をもつ層などをターゲティングした広告を配信する。
連携するメディアでは、日本観光のトレンドを把握した現地目線での記事に強みを持っており、ターゲットの潜在ニーズを加味した記事制作から訪日旅行へと繋げていく。
さらに、実際に来日した観光情報メディアの閲覧ユーザーが訪問した地域をマップ上に可視化することで、プロモーションの実施だけでなく効果検証も可能にするという仕組みだ。
ビッグデータを活用、メディアと連携しO2O施策
Vpon Japanは観光業界向けにビッグデータを活用したデジタルマーケティング支援を提供する企業。2008年に創業したVpon Big Data Group(台湾)の日本法人。
同社はモバイル端末から取得できる位置情報データ、利用アプリデータ、閲覧サイトデータ、端末言語、レシートデータ、広告配信データなど、アジア全域における1億件以上のデータをもとに、旅行客のペルソナ(人物像)、属性、日本への渡航履歴、訪日への関心、ライフスタイル、旅行中の動向(どのような軌跡をたどったか、他にどのような地域へ旅行したか)などの情報をもち、様々な施策に活用している。
サービスの利用料金はおよそ200万円から。詳細については、同社ウェブサイトにて確認できる。