スマホ利用時間の内訳や利用サービスを比較

スマホの利用動向調査、Z世代とシニア世代の特徴は?

メディアビジネス編集部

ニールセン デジタル(東京都港区)が、Z世代に含まれる18歳〜24歳と65歳以上のシニア世代の日本におけるスマートフォン利用動向を発表。シニア世代のブラウザの利用時間シェアがZ世代の2倍以上に上ることがわかった。

ニュース関連サービスの利用頻度が高いシニア世代

カテゴリー別の総利用時間シェアを見ると、デジタルネイティブであるZ世代はスマートフォン利用時間の3分の2以上を「エンターテイメント(43%)」やSNSなどが含まれる「サーチ、ポータルとコミュニティ(24%)」に費やしている。

一方で、シニア世代でも半分近い時間を「エンターテイメント(22%)」「サーチ、ポータルとコミュニティ(19%)」に使っているが、若年層と比べるとその割合は少ない。特徴的なのは「ニュースと情報(9%)」で、スマートフォン利用者全体と比べて2倍以上の時間を占めている。

Z世代はコミュニケーションアプリを利用

その傾向は、各年代が特徴的に利用しているサービスでも浮かび上がってくる。Z世代では地図コミュニケーションアプリ「Zenly」、音声通話アプリ「Discord」、イラストコミュニケーションサービス「pixiv」など、コミュニケーション関連サービスが上位に挙がった。一方、シニア世代では、「FNN」「Daily Sports」などニュース関連サービスがトップ10にランクインしている。利用者数上位5位のサービスでは、どの年代でも「Google」、「LINE」、「YouTube」、「Yahoo Japan」が含まれていたという。

同リポートはスマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView))」のデータをもとに分析。日本全国の8,000人(iOS、Android各4,000人)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成された。同社は、サードパーティークッキーに依存したターゲティング戦略から脱却するための方法の一つとして予約型広告の活用を挙げており、効果的に活用するためには各メディアのオーディエンス特性を把握することが重要だと述べている。

また、4月1日より同社は日本市場でもデジタル広告視聴率の新システム(ニールセンIDシステム)を欧州に続き導入。過去の計測データ資産の活用とともに、グローバルで複数のサードパーティーのIDパートナーと提携。日本でも複数のIDパートナーと連携することで、国内だけでも12000万件以上のID情報を確保しているという。

同発表の詳細はこちらで確認できる。

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出版社や新聞社などのメディア事業者、製造業や小売業などのオウンドメディアを運営する企業向けに、総合コンサルティングサービス「MediaDX」の提供、システム構築、メディア運用など、事業立案からグロース・多角化戦略まで幅広く支援している。
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