日本では未提供だが2月に複数報道機関と契約合意と発表

Google News Showcaseに新機能、PCでも閲覧可能に

メディアビジネス編集部

米Googleは5月24日、Google News Showcaseがデスクトップで閲覧可能になったと同社公式ブログで発表した。

今まではモバイル主体のサービスだったが、今後Googleニュースのユーザーはnews.google.com、showcase経由でデスクトップからでもストーリーパネルを見られる。現在News Showcaseを提供している8カ国で利用可能。

News Showcaseのパネルは、Googleニュースで最初に表示される「トップストーリー」ページに表示される。今回新機能として、その日のトップストーリーのすぐ下に、ユーザーがフォローしているメディアや興味のあるメディアの最新News Showcaseパネルが見られるカルーセルが追加された。

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また、「News Showcaseカタログページ」で、ユーザーは登録した国の全参加メディアの最新パネルが一覧できるようになった。

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コンテンツクリック数は月1,000万回超え

ユーザーがメディアのウェブサイトで記事全文を読むために、News Showcase内のコンテンツをクリックする数は現在、毎月1,000万回を超えている。

また、News Showcaseパネルでフォローボタンが押された回数は46万回超と、数カ月前の約2倍になったことを明らかにした。同社は3月末に、週に7,000以上のストーリーパネルが配信され、ユーザーがフォローした回数は20万回以上であると同ブログで発表していた。

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Googleは2020年にNews Showcaseの開始を発表。メディアに記事の対価を支払う同サービスは、ドイツとブラジルを皮切りに順調に提供範囲を広げている。現在は英やオーストラリア、インドなど十数カ国のメディアと連携。英フィナンシャル・タイムズやテレグラフなど大手も名を連ねるが、参加メディアの90%は地方紙や地域紙、コミュニティ紙だという。

現在、日本では未提供のNews Showcaseだが、同社は2月に日本の複数の報道機関との間で契約に合意したことを明らかにしている。

同発表の詳細は、同社ウェブサイトにて確認できる。

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出版社や新聞社などのメディア事業者、製造業や小売業などのオウンドメディアを運営する企業向けに、総合コンサルティングサービス「MediaDX」の提供、システム構築、メディア運用など、事業立案からグロース・多角化戦略まで幅広く支援している。
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