アンケートの回答者9割が新しい趣味を始める予定

デジタル雑誌購読アプリ「Readly」が2021年の購読トレンドを予測

メディアビジネス編集部

スウェーデン発のデジタル雑誌購読アプリ「Readly」が1月19日、2021年の購読トレンドを発表した。

購読者の9割が新しい趣味を始め、約2割がデジタル雑誌を活用したいと回答

Readlyが英リサーチ会社オピニオン・マターズに委託し、イギリスの成人居住者2003人を対象に2021年1月8〜11日に実施した調査によると、回答者の約9割(87%)が2021年から新しい趣味を始める予定で、5人に1人は趣味についてデジタル雑誌をもっと利用したいと考えていることがわかった。そして、ほぼ3分の2の人が読書はリラックスに役立つと考えており、逃避や新しいことを学ぶために読書をする人は半数以上にのぼることも明らかになった。英国マネージングディレクター兼CCOのランジ・ベグリー(Ranj Begley)氏も、「購読者はこれまで以上に幅広い種類の雑誌や新聞を読んでいる」と読者の購読ジャンルの拡大に言及している。

購読者が求めているのは在宅活動の源、「料理」ジャンルの人気は継続

「2021年にもっと読んでみたい趣味」についての問いに対し、最も回答が多かったのは「料理」(38%)。2020年の飲食関係の読者数が前年に比べて40%増加したことから、料理ジャンルは2021年も引き続きトレンドになると予想している。4分の1以上の回答を集めたジャンルは他に「ガーデニング」(31%)、「音楽」(29%)、「DIY・工作」(28%)、「スポーツとフィットネス」(26%)が挙げられている。

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同調査では、ロックダウンや多くの不確実性があった1年を経て、購読者は料理やDIYそしてインテリアデザインといった、忙しくても「何かできる」活動について読みたいと考えており、自宅でのインスピレーションやエンターテイメント、教育のソースを探している人が増えていると分析。同様に、読者は「新鮮みのない作り手(stale makers)」に飽き飽きしており、2021年は正常性や新鮮な考えを求めていると報告している。

詳細は同社ウェブサイト(英語)で確認できる。

Readlyは世界50カ国5000タイトルのデジタル雑誌や新聞を網羅したデジタル定期購読サービス。定額読み放題アクセスを提供しており、2020年は14万冊以上の雑誌を配信し9900万回購読された。

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出版社や新聞社などのメディア事業者、製造業や小売業などのオウンドメディアを運営する企業向けに、総合コンサルティングサービス「MediaDX」の提供、システム構築、メディア運用など、事業立案からグロース・多角化戦略まで幅広く支援している。
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