メディア事業における分析技術も投資が必要

企業のIT投資額増加、8割が「分析技術が重要」 ガートナーの世界市場調査

メディアビジネス編集部

IT分野を中心としたリサーチおよびアドバイザリ企業であるガートナー(米国)が、「Top Priorities for IT: Leadership Vision for 2021」と題したレポートを公開している。

企業のIT投資予算は引き続き増加の見通し

2021年、世界の企業におけるIT予算平均は前年比2%増と予測。2020年(2.8%増)より成長率は下げるものの4年前と同水準であり、むしろ世界金融危機の時のようなフラット化や削減ではないことに同レポートでは注目。「デジタル・イノベーションへの投資を増やした企業は、後続企業よりもトップ企業になる可能性が2.7倍高い」という分析を提示している。

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世界のCIOの多くが「分析系の技術」を重要事項だと考えている

同社は、「COVID-19の危機から抜け出すために業界にとってのゲームチェンジャーとなるテクノロジー」を選択肢から3つ選ぶというアンケートを実施。その結果、4分の3以上(78%)の回答者が「分析系の技術(Analytics)」を選択しその中でも3分の1以上(36%)が最重要事項だと考えていることがわかった。次に多かったのは「AI」(69%)、「車やロボット等のAuT」(36%)だった。

同レポートでは「企業はデータと分析(D&A)に多くの時間と費用を投資している」と言及。また、COVID-19の影響下でAIやIoT、デジタルコマースそしてD&Aなどに関する投資計画が増えたことや、テクノロジーの優先順位が変化したことにふれ、顧客分析は今後投資が見込まれる最大の分野だと述べている。

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CIOやIT責任者に求められるものとは?

また同社の別の発表によると、2021年の世界のIT支出総額は、前年比6.2%増の3.9兆ドルに達する見通し。理由については、ロックダウンやソーシャル・ディスタンスへの対策が、むしろパンデミックの負の影響を緩和したことを挙げている。同レポートでは、2021年はCIOやIT組織全体に対し、革新的な技術や情報へのアプローチを駆使して、より多くのビジネス価値を生み出すことが求められていると述べている。

同レポートでは、CIOやIT責任者が調整すべき2021年のトレンド、課題、行動に焦点を当て、下記の項目に分けて優先事項を分析・提案している。

  • CIOとITリーダー

  • セキュリティとリスクマネジメントのリーダー

  • アプリケーションリーダー

  • プログラムおよびポートフォリオ管理リーダー

  • データとアナリティクスのリーダー

  • インフラストラクチャーとオペレーションリーダー

  • エンタープライズ・アーキテクチャ・リーダー

  • 調達、購買、ベンダー管理のリーダー

同レポートの詳細は、同社ウェブサイト(英語)で確認できる。

この記事の著者

メディアビジネス編集部

出版社や新聞社などのメディア事業者、製造業や小売業などのオウンドメディアを運営する企業向けに、総合コンサルティングサービス「MediaDX」の提供、システム構築、メディア運用など、事業立案からグロース・多角化戦略まで幅広く支援している。
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