米Google傘下のYouTubeは1月9日、ショート動画「YouTubeショート」でもクリエイターが広告収益分配を受けられる新しいモデルを発表した。2月1日に開始する。
ショート動画間に表示される広告から収益を得る仕組み
YouTubeショート フィードの動画間に表示される広告から収益を得る仕組み。改定された新しいパートナープログラムで用意される契約モジュールには、YouTubeショートフィード用の「ショート動画収益化モジュール」のほか、長編動画やライブ配信動画用の「動画再生ページ収益化モジュール」があるが、ショート フィードからの広告収益分配はショート動画の視聴回数のみが対象。動画再生ページでの長尺動画の収益化とは別に分配される。YouTube ショートの広告収益分配は、いったんクリエイタープールに割り当てられ、そこから分配される構造になっている。
1億ドルの基金で報奨金を支払っていた「YouTubeショートファンド」は終了するため、クリエイターが収益化を続けるには、基本規定およびショート動画収益化モジュールへの同意が必要。
「YouTubeショートは最もよく見るSNSの縦型動画のトップ」という調査結果も
「YouTubeショート」は1分までの短尺動画を投稿できる機能で、2020年から提供されている。ショートの広告収益化については2022年9月に、クリエイターに割り当てられる全体の広告収益の45%をYouTube ショート クリエイターが受け取り、ショート動画の合計視聴回数の割合に応じて分配されることが発表されていた。2022年末には、YouTubeショートをチェックしながらショッピングできる機能をテスト中であることも報じられている。
企業向けSNSマーケティングに携わるテテマーチ(東京都目黒区)が、2022年8月に首都圏在住の20歳代~40歳代を対象に行った調査によると、YouTubeショートは最もよく見るSNSの縦型動画のトップに挙げられており、とくに男性では過半数を占める。また、「プロモーション目的の縦型動画」を見て、その商品やサービスを購入したことがある人の割合は47.8%に上るというデータも示されている。
YouTubeショートの収益化ポリシーやYouTubeパートナープログラム規定の変更点については日本語でも公開されている。