ユーザーの広告管理のコントロール機能拡大

企業やサービスの広告表示をユーザー自身がコントロール可能に、Google

メディアビジネス編集部

Googleが1020日、ユーザーがGoogle検索やYouTubeDiscoverの表示広告をユーザー自身がコントロールできる「マイ アド センター(My Ad Center)」の提供を開始した。

興味のない広告表示を制限、特定分野の広告はカテゴリーごと停止可能

Google検索、YouTubeDiscoverに表示された広告から直接「マイ アド センター」にアクセスし、興味のない広告の表示を制限することが可能になった。また、ギャンブルや出会い系など「デリケートな広告」はカテゴリー全体をブロックすることもできる。機能の多くは2018年に開設された「広告設定」ページで可能だったが、オンライン上での作業を中断せずに1か所で設定できるようになった。この設定は、Google アカウントでログインしている場所すべてに適用される。同サービスの提供については、5月に開催されたGoogle I/Oで予告されていた。

特定の企業やブランド、話題のトピックの広告表示を増やす選択肢も

ユーザーが不要だと判断した広告の表示を制限できる一方で、話題のトピックや特定のブランドに関する広告の表示頻度を、ユーザーが調整できるようになった。「マイ アド センター」では、企業やサービス単位で広告の表示・非表示のカスタマイズが可能。例えば、「スニーカーのお得な情報や大切な人へのプレゼントなど、自分にとって気になる広告を表示するように設定することも可能」だ。そのため、ユーザーが欲しい情報が掲載される広告だと判断すれば、その企業やサービスに関する広告の表示を増やすことも考えられる。

パーソナライズド広告を完全に表示させない選択肢を選んでも、引き続き広告は表示される。ただし、カスタマイズされていないので、ユーザーにとって広告の関連性や有用性が低く感じられる場合がある。このパーソナライズド広告のオフ設定は、Google製品上の広告だけでなく、ほかのWebサイトやアプリでの広告表示にGoogleのツールを使用する企業の広告にも適用される。

YouTubeの履歴がオンの場合、以前は自動的にパーソナライズド広告に使用されていたが、今後は「マイ アド センター」の設定が反映される。フィードに表示されるおすすめには影響しない。学歴、交際ステータス、勤務先の業種など、Google アクティビティに基づいた特定のユーザー向けの広告は引き続き表示される。

同発表の詳細はこちらで確認できる。

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出版社や新聞社などのメディア事業者、製造業や小売業などのオウンドメディアを運営する企業向けに、総合コンサルティングサービス「MediaDX」の提供、システム構築、メディア運用など、事業立案からグロース・多角化戦略まで幅広く支援している。
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